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せとあみ公式ウェブサイト公開のご挨拶
2021.05.10

「何もないところよ」と何度も聞いた。
全然そんなことなかった!

この度は、せとあみの公式ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
地域を故郷を元気にしたいという想いのもと、せとあみがいよいよ動き出します。
理事長を務めさせていただいています、わたくし中山は関西生まれの関西育ちです。
故郷の地を出ていくつもりなど毛頭なく、この地域で大人になって、この地域で家庭を築いて、ずっとここに居つづけるのだろうと子供の頃から漠然と思っていました。
しかしその考えは26歳の時にあっさりと覆ります。
転職を機に旅行で訪れた瀬戸内の離島に魅せられ、わずかな荷物と共にその島に移住してしまったのです。

その島ではじめて会った人にいつも聞かれたこと。

「こんなところ関西に比べたら何もないのにどうして島にきたの?」
確かに、わたしが移住したその島には信号も横断歩道もなく、コンビニなんてとんでもない!小さな商店に売っているものは賞味期限切れなんて珍しくない。
錆びた自動販売機からは製造年月日が何年も前の飲み物が出てくることだってありました。

一方、わたしが育った地域にはそれこそ何でも揃っていたと思います。
自宅から徒歩5分で電車の駅があり、その電車の沿線では地下鉄にもモノレールにも乗り換えることができました。
徒歩圏内にコンビニが3つ、スーパーマーケットが4つあったし、大型商業施設にも自転車があればすぐに行けました。
思い返すと改めて非常に便利な場所だったなと思います。

しかし、そこには無いのです。
季節ごとに色がかわる夕日や朝日、気候によって高さや形が変わる雲、恵みを与えてくれる雄大な海、大地から生命力を吸って育つ木々、つくりものではない海や空や雲や草木の彩りが無いのです。
また、目の前の海や田畑から与えられた命により人は育ち生かされていて、朝日を見て元気づけられ、夕日を見て慰められ、季節ごとの風のにおいで時間の経過を感じるといった自然との繋がりやサイクルみたいなものを感じることができませんでした。


久しぶりに故郷へ帰省したのちに、瀬戸内の地域にあるものってすごいものじゃないか!
いっぱい素敵なものをもっているじゃないか!
と強く感じたのです。

地域の人々が口をそろえて言っていた「何もない場所」なんてことは全然なくて、そこにあって当たり前じゃないんだ、すごいことなんだ、と瀬戸内の地域の人々に伝えたくなりました。
そしてこの地域で生まれ育っていくお子さんにそのことを知ってもらいたいと思いました。
さらに、わたしなんかよりもっと前からこの素敵なことに気が付いて動いておられる方々にも協力したい、一緒に活動していきたい、と感じるようになりました。

そんな漠然とした想いをとにかくまずは形にしたのが「せとあみ」です。
わたしがひとりジタバタしたところで小さなことしかできないかもしれない。

ですが、伝え続けること、動き続けることで繋がる縁を少しずつ丁寧に編み広げていきたい。
編む手を止めなければ可能性は無限大だと思ってワクワクしています。
香川県から始まった編み目が瀬戸内に、全国に、そして世界へ広がっていく姿をご期待ください。

せとあみ理事長
中山 彩


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